「最近、やる気が出ない」
「寝ても疲れが取れない」
「イライラすることが増えた」
40代〜50代の男性がこんな不調を感じると、
「ストレスのせいかな」
「ただの疲れだろう」
と放置しがちです。
しかし、それは男性更年期障害かもしれません。
今日は、以下を分かり易く解説します。
- 男性更年期障害とは?
- テストステロン低下のサイン
- うつ病との違い
- 医師に相談する目安
男性にもある「更年期障害」
更年期というと女性のイメージが強いですが、
男性にもホルモン低下による更年期障害があります。
医学的には LOH症候群(Late-Onset Hypogonadism:加齢性腺機能低下症) と呼ばれ、
40代以降の男性に増えてくる症状です。
主な原因は男性ホルモンの テストステロン の分泌低下。
テストステロンは単に性欲や筋肉に関わるだけではなく:
- メンタルの安定
- やる気、集中力
- 骨や筋肉の維持
- 脳の認知機能
など、体と心に深く影響を与えています。
テストステロン低下で起きる症状とは?
男性更年期障害は、見逃されやすいのが問題です。
症状が多岐にわたるからです。
以下のリストを読んでみてください。
3つ以上当てはまるなら、一度医師に相談を検討した方が良いかもしれません。
【テストステロン低下の主な症状チェックリスト】
✅ 朝の勃起が減った
✅ 性欲が低下した
✅ 疲れやすくなった
✅ イライラしやすい
✅ やる気が出ない
✅ 気分が落ち込みやすい
✅ 集中力が続かない
✅ 眠りが浅い
✅ 筋力が落ちたと感じる
✅ 体脂肪が増えた
✅ 骨折しやすくなった
▶ 特にメンタル面が落ち込む人は要注意
テストステロン低下による気分の落ち込みは、
うつ病と非常に似ているため、見分けがつきにくいのが特徴です。
しかし、次のようなポイントで見分けることも可能です:
うつ症状との見分け方
項目 | 男性更年期障害 | うつ病 |
---|---|---|
気分の波 | 日によって波がある | ずっと落ち込んだ状態が続く |
性欲 | 低下することが多い | 低下することも多い |
疲労感 | 身体症状が強い | 精神的苦痛が強い |
朝の症状 | 朝のほうがラクなことが多い | 朝が特につらいことが多い |
ただし、自己判断は非常に危険です。
うつ病と男性更年期は併発するケースもあります。
医師に相談するタイミング
次のような状態が続くなら、放置しないでください。
- 日常生活や仕事に支障が出ている
- 気分の落ち込みが2週間以上続く
- 性欲や勃起の変化が明らか
- 極端に疲れやすい
泌尿器科や男性更年期外来、内分泌科などでホルモン検査が可能です。
テストステロン値の低下が確認されれば、治療で改善することも多いです。
治療方法は複数あります
- ホルモン補充療法
- 漢方薬
- 生活習慣の改善(睡眠、運動、食事)
今日からできること
自己チェックリストに答えてみましょう!
自分の体調や気分の変化を、まずは意識することが第一歩です。
【簡易チェック】
以下に該当する場合は一度専門医の相談を検討!
- 3つ以上当てはまった
- 気分の波が激しい
- 性欲の変化を感じる
おわりに
男性更年期障害は決して珍しいものではありません。
しかし「男は我慢」という意識で無理を続けると、
心身ともに深刻な影響が出ることもあります。
40代はまだまだ長い人生の折り返し地点。
少しでも「あれ?」と思ったら、早めにケアを始めましょう!