朝、目が覚めてすぐスマホを手に取る。
Xを見て、ニュースを流し読みして、LINEの通知をチェックする。
通勤電車の中でも、昼休みでも、ふとしたスキマ時間ができると、つい手が伸びてしまうスマホ。
気づけば、今日も一日があっという間に終わってしまった。
「自分の時間がなかった」と、ため息をつく夜。
そんなふうに感じる日が増えていませんか?
本当に足りないのは“時間”じゃない?
40代になると、仕事も家庭も責任が重なり、毎日が息つく暇もない。
やることは山積みなのに、時間が足りない。
「もっと早起きすればいいのかな」
「もっと効率的に動かないと」
そんなふうに、自分を責めてしまう人も多いと思います。
でも、もしかしたら
「時間が足りない」のではなく、
「頭の中の余白」がなくなっているだけかもしれません。
情報を詰め込みすぎていませんか?
私たちの脳は、一度にたくさんのことを処理できるようでいて、実はとても繊細です。
- ニュースを読む
- SNSのフィードをスクロールする
- 動画を流し見する
- 誰かの意見を浴びるように眺める
これらは、見ているだけでも脳に多大な負荷がかかっています。
脳は情報をすべて“記憶しよう”“整理しよう”と頑張ってしまう。
その結果、疲れきってしまい
「やることはあるのに、集中できない」
「頭がモヤモヤして、すぐ時間が過ぎる」
という状態に陥るのです。
私の小さな挑戦
私自身、以前は「情報をたくさん知っていないと不安」でした。
だから毎朝、ベッドの中でスマホを開くのが習慣でした。
でも、あるときふと気づいたんです。
朝からいろんな情報を浴びていると、
頭の中がずっと“他人の声”でいっぱいになっていることに。
「これは少し減らしてみよう」
そう思って、まずは
「朝起きてから1時間はスマホを見ない」
と決めてみました。
最初の数日はそわそわして落ち着かず、「世の中のことを知らないと置いていかれる気がする…」という不安もありました。
でも、3日目くらいから変化が訪れました。
朝の静けさが、なんとも心地よく感じられたのです。
窓の外の風の音。
カーテンの向こうの光。
自分の呼吸の音。
いつの間にか、「今日一日、自分はどうしたい?」と自然に考えられるようになりました。
情報を減らすだけで、時間が増えたように感じたのです。
今日からできること
もし「自分の時間がない」と感じているなら、今日のちいさなおくりものを試してみませんか?
《情報棚卸しワーク》
- 紙を用意します。
- 毎日見ている情報源をすべて書き出してみます。
- X(Twitter)
- Instagram
- YouTube
- ニュースアプリ
- LINEの通知
- 仕事メール
- まとめサイト などなど - 一つひとつについて、問いかけてみます。
- 「これ、本当に毎日必要?」
- 「見たあと、心が軽くなる? 重くなる?」 - 「いらないかも」と思ったものを、まずは1日だけお休みしてみましょう。
無理にすべてを断つ必要はありません。
でも、たった1つの情報を減らすだけでも、脳には驚くほど余白が生まれます。
そしてその余白に
自分の考えや、やりたいこと。
「今日をどう生きよう」という静かな声。
そんな、自分だけの大切な時間が戻ってくるはずです。
まとめ
時間がないのは、やることが多すぎるからじゃない。
本当は、情報で頭を埋めすぎてしまっているだけかもしれません。
もし今、心が少し苦しいと感じているなら。
「今日は1時間だけスマホを閉じてみる」
そんなちいさな実験をしてみてくださいね。
静かな時間の中で、あなた自身の声がきっとよく響きます。