― 価値のあることじゃなくて、心が動くことを大切にしたい ―
ほんとうは、ずっと前から好きだった
たとえば
「意味がないかもしれないけど、これが好き」
「なんで好きなの?って聞かれても困るけど、どうしても心が動く」
そんなふうに、人にうまく説明できない“好き”ってありませんか?
大人になると、「なぜそれがいいのか」「何の役に立つのか」が
いつのまにか大切にされすぎてしまって、
“ただ好きだから”という感情に自信が持てなくなることがあります。
でも、理由がない好きこそ、あなた自身を表す感情です。
今日は、「“好き”に理由なんていらない」と
自分に許可を出してあげる1日にしませんか?
40代「意味のあること」に追われすぎていない?
30代後半から40代。
キャリア、子育て、親のこと、自分の健康や老後のこと。
人生のいろんなバランスを取ろうとする時期だからこそ、
“意味のある選択”や“役に立つこと”に価値を置きたくなります。
でも、気づいていますか?
役に立つものだけに囲まれた暮らしは、
実は心が痩せていくこともあるんです。
心が動かないのに“正しい選択”を重ねていくと、
いつか「私は何が好きだったっけ?」と
自分自身の輪郭がぼやけてしまいます。
“理由のない好き”が、あなたを取り戻す
人に語れないような“好き”があったとして、
それはとても個人的で、たった一人のあなたにしかわからない感覚です。
でも、それでいいのです。
「好き」は、それだけであなたを満たす小さな灯り。
たとえば…
- 書店の児童書コーナーにいると安心する
- 誰にも言ってないけど、アイドルのYouTubeを毎晩こっそり見る
- 毎朝、同じカフェの角席でコーヒーを飲むのが好き
理由がなくても、意味がなくても、
あなたの心がゆるむなら、それは生きる力そのものです。
“好き”に理由をつける、小さなワーク
もし「私は何が好きか分からない」と思っているなら、
こんな問いを使って、今日の自分を見つけてみてください:
- 最近、時間を忘れて夢中になったことは?
- ついSNSで追いかけてしまうジャンルや人は?
- 子どもの頃に好きだったことは?今も名残がある?
- 「そんなことしてどうするの?」と言われてもやりたいことは?
どれも思い浮かばなかったら、今日1日だけ、
“効率”を忘れて過ごしてみるのもおすすめです。
「これが好き」と言えることが、未来を変える
“好き”を大切にすることは、
わがままでも、甘えでもありません。
むしろ、それを受け入れることで、
自分の人生に責任を持てるようになるのです。
他人の評価ではなく、
「私はこれが好きだから」という理由で選んだものが
日常に増えていくと、暮らしの満足度は確実に上がっていきます。
今日のちいさなおくりもの
「“好き”を見つけて、味方にしてあげる」
自分の“好き”を見つけて、それを認めてあげること。
それは、大人になった今だからこそできる、心の栄養補給です。
この週末、意味や成果から少し離れて、
ただ心が動くものに目を向けてみてください。
あなたが「これ、なんか好きだな」と感じるその気持ちは、
未来のあなたをそっと導いてくれる小さな光かもしれません。