~これからの日本人に必要なのは“選ぶ力”。文化を選び取る時代へ~
「どっちが正しい?」ではなく「どれを選ぶ?」
今週、私たちはいくつかの国の文化に触れてきました。
- 北欧の個を尊重する暮らし
- アメリカの失敗を恐れない挑戦文化
- イタリアの気ままなホスピタリティ
- 北欧流の“整える”お金の使い方
どれも、日本とは異なる価値観。
でもそれを「取り入れるか」「取り入れないか」を決めるのは、私たち自身です。
世界中の文化が身近になった今、必要なのは、“選ぶ力”。
「文化の輸入」から「文化の編集」へ
これまでは、海外の文化を
「良さそうだから取り入れる」ことが主流でした。
- ハロウィン、ブラックフライデー
- ワークライフバランス、SDGs
- キャッシュレスやスマート家電
便利なもの、流行っているものは、
そのまま“取り込む”という感覚だったかもしれません。
でも、それだけではもう、うまくいかない。
自分たちに合うように、選んで、整えて、活かす。
これからは「文化の編集者」としての視点が求められている気がします。
「全部取り入れよう」とする日本のクセ
日本人は真面目だから、
新しい文化を丸ごと受け入れようとして、疲れてしまうことがあります。
- ミニマリズムに憧れて物を捨てすぎた
- ワーケーションに挑戦したけどうまく機能しなかった
- フレキシブルな働き方に戸惑った
海外の価値観には学ぶべきことが多いけれど、
“そのまま”は、かえって私たちの良さを消してしまうことも。
日本の文化に“こだわり”ではなく“選び”を
例えば、日本の「おもてなし」。
細やかで、気遣いにあふれている素晴らしい文化です。
でも、海外のように「自由さ」や「相手に任せる心地よさ」が求められる場面では、
気を配りすぎて自分を犠牲にしてしまうこともあります。
だからこそ、“全部日本式”じゃなくていい。
時に、イタリア式の「ゆるさ」も選べたら、それが新しいバランス。
「選ぶ力」を育てるためにできること
これからの私たちに必要なのは、
- 自分に合う文化を“選び取る目”
- 取り入れた価値観を“暮らしに合わせる工夫”
- 選ばなかった文化も“否定しない柔軟さ”
つまり、情報の多さに振り回されず、自分の価値観で選べるようになること。
選択の積み重ねが、
“自分らしい生き方”を形づくっていくんだと思います。
これからの日本に必要なのは、「文化のオリジナル編集」
グローバルな社会だからこそ、
「世界中の文化を知ること」は大切。
でももっと大事なのは、“自分の暮らしにとって何が合うか”を見極めること。
- 北欧の“個人”と、日本の“つながり”のバランス
- アメリカの“挑戦”と、日本の“丁寧さ”のバランス
- イタリアの“自由”と、日本の“気遣い”のバランス
どちらか一方ではなく、選びながら“自分なりの文化”をつくっていく時代です。
これからの日本の未来をつくるのは、
文化を「全部取り入れる人」ではなく、
文化を「選べる人」
そんな視点で、日々の選択を丁寧に積み重ねていきたいですね。