こんなに近くに“わたし”がいた。40代、はじめてのひとり旅で見えたもの

経験

「ひとりで旅するなんて、自分には無理」
そう思っていたわたしが、ある日ふと、電車に乗って“知らない町”へ出かけてみました。

きっかけは、なんとなくの疲れと、
「誰かの予定じゃなく、自分のペースで動いてみたい」そんな気持ちでした。

特別な場所じゃなくてもいい。
遠くなくてもいい。
“自分を取り戻す時間”は、案外、すぐそばにあるのかもしれません。

なぜ「ひとり旅」だったのか?(身近なきっかけ)

仕事も家庭も、毎日が予定でびっしり。
気づけば「ちゃんと休めてない」ことに疲れていたんです。

誰かに合わせて旅をすると、

  • ごはんの時間も
  • 行く場所も
  • 写真を撮るタイミングも

無意識に気を使ってしまって「休んだはずなのに疲れてる…」ということも。

「もっと自由に、誰にも気を使わず、ゆっくり歩いてみたい」
そう思って選んだのが、電車で1時間の港町でした。

初めてのひとり旅、なにをしたの?(リアルな体験)

本当に、ただ歩いただけなんです。

  • 朝9時に出発して
  • 静かな駅で降りて
  • 海辺のベンチに座って、コーヒーを飲んで
  • 古い商店街を歩いて
  • ぽつんと入ったカフェで、ひとりランチを食べて

夕方、宿にチェックインして、温泉に入りました。
スマホは最小限。
本を1冊だけ持っていって、あとは、ただ“自分の目で見る”という旅。

「SNSに載せるわけじゃない」
「誰かに話すためじゃない」
そんな時間を過ごすのは、いつぶりだっただろう。

「ああ、これが“わたし”なんだ」気づきの瞬間

海のにおい。
夕暮れの音。
知らない町の、なんてことない会話。
ぜんぶが、今の自分に沁みました。

そして、ふとこんなことを思ったんです。

「わたし、いつから“ちゃんとしなきゃ”ばっかり考えてたんだろう」
「こんなにゆっくり歩くの、いつぶりだろう」

旅をしたというより、“わたしに戻る”時間だった。
遠くに行かなくても、特別な場所じゃなくても、
「自分とつながる旅」って、すごく身近にあったんだと思いました。

ひとり旅で見つけた、3つの「わたしのかけら」

① 静けさの中で「ほんとうの声」が聞こえる
→ 誰にも合わせない時間だからこそ、心の中の「疲れたな」「こうしたい」が自然に浮かぶ。

② ひとりは“さみしい”じゃなくて“自由”だった
→ ランチの時間、歩くペース、本を読む場所も自由。“好き”を選ぶ感覚がよみがえった。

③ わたしにも「立ち止まっていい」時間が必要だった
→ 忙しさや責任から少しだけ離れて、「わたしはこれから、どうしたい?」を考える余白ができた。

旅は「遠く」じゃなく「深く」だった

ひとり旅は、勇気がいることかもしれません。
でも、行き先は有名観光地じゃなくてもいいんです。

大切なのは、「どこに行くか」より、
「そこで自分とどう出会うか」。

40代は、暮らしも仕事も変化の多い時期。
だからこそ、たまには自分の“輪郭”を確かめる旅に出てみませんか?

次の週末、ふと気になっていた町へ。
スマホじゃなく、心のコンパスに従って歩いてみる。

あなたのすぐそばにも、
きっと「忘れていたわたし」が、そっと待っているかもしれません。

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