やってみたかったことをやってみた1日

経験

― “自分の人生”を取り戻す、ささやかな旅へ ―

あのとき、やってみたかったこと

あなたには、昔「やってみたかったこと」はありますか?

ピアノを習ってみたかった。
一人でふらりと電車に乗って、知らない町を歩いてみたかった。
カフェで本を読んで、一日なにもしない時間を味わってみたかった。

でも、現実には仕事や家庭のことで毎日が忙しく、
「今さら…」と自分に言い訳して、その気持ちをそっとしまい込んでしまった。
それが、30代後半から40代の私たちにとって、あるあるの“後回し”です。

けれど、こんなことが言われています。

「人は“やらなかった後悔”の方が、“やって失敗した後悔”よりも、はるかに長く残る」

だから今日は、あえて小さな冒険をしてみました。
昔やってみたかったことを、1日だけ、やってみたのです。

目的のない時間に、心が解けていく

平日の休み。電車に乗って、少し離れた町へ。
スマホはバッグにしまって、地図も見ずに歩いてみる。
おしゃれなカフェを見つけたから、入って、コーヒーを飲みながら本を開く。

これだけのことが、どうしてこんなにも心を自由にするんだろう?

気がつけば、肩の力が抜けていました。
予定も、タスクも、誰かの期待もない時間。
“何かを成し遂げること”ばかり求められる日々の中で、
こんなにも穏やかに、「わたし」でいられる場所があることに驚きました。

「何かやらなきゃ」から、「感じたいから動く」へ

私たちは、常に“効率”や“結果”を求められがちです。
「成果主義のバイアス」と呼び、
成果の出ない行動は無価値だと感じてしまいます。

でも今日、私は“意味のない体験”をしてみて気づきました。

感じることには、結果以上の意味がある。

「やってみたかったこと」は、
夢や才能の話ではなく、“人生の本音”なのだと。

それは、自分自身との再会。
後回しにしていた「本当のわたし」が、そこにいたのです。

忘れていた「私の物語」を取り戻す

私たち40代は、仕事でも家庭でも「誰かのために生きる時間」が増えます。
でもそれと同じくらい、「自分自身の物語を大切にする時間」も必要です。

今日という1日は、誰のためでもなく、私のためだけにあった。
それは決して贅沢ではなく、自分を大切にする勇気でした。

そして、こう思いました。

「これができたなら、これからの人生も、もう少し変えられるかもしれない」

“やってみたい”をあきらめないあなたへ

今日、特別な何かを得たわけではありません。
賞状をもらったわけでも、スキルが増えたわけでもない。
でも、たしかに生きている実感がありました。

だから、今モヤモヤしているあなたに伝えたい。

  • 本屋で手に取ったあの本
  • 通りがかりの教室で気になった講座
  • 一人で行ってみたかった町

それは全部、あなたの心が「動きたい」と思っている証拠です。

今日のちいさなおくりもの

「昔やってみたかったこと。あの頃できなかったこと。
今の私が、それを叶えてあげられる。
自分自身の小さな願いに、今日こそ“はい”と答えてみよう。」

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