「好きなことを仕事にしよう」
「やりたいことを見つけよう」
そんな言葉を耳にするたび、胸の奥がチクリと痛む。
40代になると、多くの人が一度は思うのではないでしょうか。
「好きなことって、いったい何だろう?」
「自分には、何が向いているんだろう?」
若い頃より経験も増えた。けれど、かえって自分の可能性を狭く感じてしまう。
そんなあなたに、今日は少し意外なお話を贈ります。
それは、「嫌い」の中にこそ、自分の才能や可能性が隠れているかもしれない という視点です。
「嫌い」は敵じゃない
私たちは、大人になるほど「嫌いなもの」を遠ざけがちです。
- 人前で話すのが嫌い
- 数字を扱うのが嫌い
- 人付き合いがめんどう
- 新しいことに挑戦するのが怖い
嫌いなことを無理に克服しなくてもいい、と言われることも多い。
たしかにその通り。無理は体や心に毒です。
けれど一方で、嫌いなものをただ遠ざけているだけでは、自分がまだ気づいていない才能や可能性を閉じ込めてしまうこともあるのです。
嫌いの奥にあるもの
嫌い、苦手。
その奥には、必ず感情があります。
たとえば
「人前で話すのが嫌い」
→ 恥をかくのが怖い。人の目が怖い。
「数字が嫌い」
→ ミスするのが怖い。分からない自分を認めたくない。
嫌いの理由をたどると、そこには「まだ知らない自分」や「克服したいけど怖い自分」が隠れていることが多いのです。
嫌いを越えた先に見えたもの
私自身、人前で話すのが大の苦手でした。
緊張で声は震え、頭は真っ白。
恥をかきたくない。その一心で避けてきました。
けれどある日、「なぜそこまで嫌なのか」と自分に問いかけてみました。
出てきた答えは、ただ一つ。
「下手な自分を見られるのが、怖かった」
だけど、そのままではいつまでも自分の世界が狭いままかもしれない。
少しずつ話す練習をしてみると、驚くことに
話すことで人が笑ってくれる。
伝えたいことを伝えられたときの快感。
あれほど怖かったのに、今では人前で話すことが、私の大きな武器のひとつになりました。
小さなワークをやってみよう
もし、あなたも「やりたいことが分からない」と悩んでいるなら、今日のちいさなおくりものはこれです。
《嫌いリストを書き出すワーク》
- 紙を1枚用意する
- 嫌いなことを5つ書き出す
- それぞれ「なぜ嫌いなのか」を書いてみる
- その嫌いなことが得意な人を想像してみる
- その人たちのどんな部分に、少しでも憧れがないか考えてみる
例えば
- 人前で話すのが嫌い → 伝える力を持つ人に憧れていない?
- 数字が嫌い → 物事を分析する力に興味はない?
- 人付き合いが面倒 → 人脈を持つ人がうらやましくない?
ほんの少し視点を変えるだけで、嫌いだと思っていたものが、実は未来への入り口だったりします。
まとめ
嫌いなことは、あなたの敵ではありません。
むしろそれは、まだ出会っていない “新しい自分” への扉かもしれないのです。
40代だからこそ、自分をもう一度知り直す旅を、始めてみませんか?
今日のちいさなおくりものが、あなたの未来の景色を少しだけ変えるきっかけになればうれしいです。