~イタリアの“気ままなホスピタリティ”が教えてくれた、肩の力の抜き方~
「すみません」が口グセの私たちへ
お店のドアを通るときに「すみません」
バスの中でちょっと足が当たって「すみません」
荷物を取ってもらって「ありがとうございます、すみません」
気づけば、私たちは日常の中で
「申し訳なさ」をベースに人と接しています。
丁寧で礼儀正しい。
でも、それって少し息が詰まる人づきあいだと思いませんか?
イタリアのレストランで感じた“違和感”
以前、イタリア旅行で入ったレストランでのこと。
スタッフに「こんにちは」と声をかけても、
スマホを見ながら「チャオ〜」と気の抜けた返事。
「えっ?」と思いました。
でも、その後もどこか自由で気ままで、でもちゃんと心が通う
日本とはまったく違う“おもてなし”の形が、そこにはあったのです。
「日本のおもてなし」って、すごいけど…?
日本の“おもてなし文化”は、間違いなく世界でも高水準です。
- 相手の気持ちを先回りして気づく
- 丁寧すぎるほどの言葉づかい
- 清潔で静かな空間、正確なサービス
けれど、その完璧さの裏に、
サービスする側もされる側も“緊張”があるように感じませんか?
イタリア流の“気ままなホスピタリティ”に学ぶこと
イタリアでは、店員とお客の間に壁がありません。
「今日はどう?」「ここのワイン、美味しいよ」と、まるで友人同士のよう。
- 料理の提供が遅れても笑顔で「ノープロブレム!」
- 注文ミスも、軽く謝って「それも美味しいよ!」
- 客側も「OK〜大丈夫!」と大らかに受け止める
そこには、完璧じゃなくてもいいよね、という安心感がありました。
人との関わりが“消耗”から“自然体”に変わった
日本では、どこか“ちゃんとしなきゃ”が前提の人づきあい。
でも、イタリアで感じたのは、
「自分がご機嫌なら、相手も心を開く」という関係性。
それに気づいてから、私はこんなふうに変わりました。
- 無理に笑わない
- 完璧を目指さない
- 「ありがとう」と「またね」を大切にする
そんな小さな変化が、人との距離感を優しくしてくれたんです。
40代からは「背伸びしない関係」で生きていく
若い頃は、“ちゃんとした大人”であろうと頑張ってきた。
でも40代からは、もっと素のままの人づきあいでいいと思うのです。
「すみません」より、「ありがとう」
「正解」より、「ごきげん」
「マナー」より、「まごころ」
旅は、文化の違いから「自分らしさ」を映し出してくれます。
今日からできる、“気ままなホスピタリティ”の取り入れ方
- 相手に完璧を求めない(=自分もラクになる)
- 会話で“結果”より“気持ち”を大事にしてみる
- たまには「肩の力、抜いていいんだ」と自分に許可を出す
“おもてなし”より、“おおらかさ”を持ち帰ろう
イタリアの旅で出会った、自由で気ままな人たち。
彼らは決して“雑”なのではなく、人との時間を楽しむプロでした。
私たちも、
少しだけ肩の力を抜いて、
「気楽な関係性」を選んでいけたら
それこそが、40代からの豊かな生き方のヒントになる気がします。